すばらしい新世界

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』
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すばらしい新世界(すばらしいしんせかい、:Brave New World)とは、オルダス・ハックスリー作のユートピア小説である。

概要[編集 | hide | hide all]

遺伝子ベースで能力を計算し、最適な能力値を持つ人々を、最適な教育で育て上げて最適な職業へ就かせる。悪酔いするに代わってソーマという快楽物質が溢れていて、は恐れるに足らず、その気ならば安全に性行為に及ぶことも可能で、自分たちの生活は常に幸せである。

そんな今から数百年後の、全てが理想的に設計された社会を描き出す、まさに素晴らしい新世界を描いた小説である。

階級制度[編集 | hide]

この素晴らしい新世界は、7段階の階級制度から成り立っている。

アルファ+階級[編集 | hide]

新世界に対して批判的な視線を向けたが、運が良かったために統制官に祭り上げられてしまった人々。

「そうなって初めてこの世界の真の素晴らしさに気付くのである」
すばらしい新世界 について、ある統制官

アルファ階級[編集 | hide]

新世界における指導者階級。もっとも物質的に豊かな生活を送っており、最も的水準が高い階級でもある。

「アルファに生まれて本当に良かった。こんなにも恵まれた知能と豊かさを手にできるのだから」
すばらしい新世界 について、典型的なアルファ階級

しかしながら、知的水準が高過ぎるため、専門家になり切れずにこの世界のことを疑う人々が出て来たりもする。運が悪ければ、全てを失って蛮人階級に落とされることもある。

ベータ階級[編集 | hide]

新世界におけるホワイトカラー層。それなりに豊かで、それなりに賢い。

「ベータに生まれて本当に良かった。アルファと違って頭を使い過ぎる必要もないし、ガンマよりもずっと豊かなのだから」
すばらしい新世界 について、典型的なベータ階級

ガンマ階級[編集 | hide]

新世界における中産階級。平凡だが、ボカノフスキー法に基づきクローンとして量産される人材。

「ガンマに生まれて本当に良かった。普通は何よりも素晴らしいのだから」
すばらしい新世界 について、典型的なガンマ階級

デルタ階級[編集 | hide]

新世界におけるブルーカラー。意図的に知能水準を下げられ、姿も醜くなっている。にも拘らず、娯楽薬ソーマの効果故か、幸せそうである。

「デルタに生まれて本当に良かった。ソーマは手に入れ放題だし、エプシロンほどバカでも醜くもないのだから」
すばらしい新世界 について、典型的なデルタ階級

エプシロン階級[編集 | hide]

新世界の文明世界では最底辺。姿も知能も、豊かさも最劣等。だが、恐らくそんな自覚すらない。

「エプシロンにうまれてほんとうによかった。ソーマはただでほしいだけてにはいるし、なにもむずかしいことをおぼえなくてよいのだから」
すばらしい新世界 について、典型的なエプシロン階級

蛮人[編集 | hide]

新世界の文明からも取り残された最底辺。何故か無駄にシェイクスピアに詳しかったりする。そして、何故か新世界の素晴らしさを決して理解しようとしない。

「こんな世界は、懶惰で、快楽に毒されていて、豊かでも何でもない。私は見世物ではない」
すばらしい新世界 について、ジョン・サベッジ[1]

この世界はディストピアなのか[編集 | hide]

誰もが最低限の仕事だけすれば後は遊んで暮らせるのだから、エピクロス的な快楽主義者にとっては楽園に違いなかろう。にも拘らず、この新世界の素晴らしさを理解できない人間は、この小説がディストピア小説だと主張する。

恐らくは彼らも、シェイクスピアが分かってしまう蛮人なのだろう。ああ、蛮人に生まれなくて本当に良かった。ソーマの代わりに悪酔いする酒で健康を害し、無意味なを崇め、無駄な血を流す人達にならなくて、本当に良かった。

この新世界は、外部の人間が何を言おうと、間違いなく素晴らしいのである。

脚注[編集 | hide]

  1. 新世界の文明を訪れた蛮人。

関連項目[編集 | hide]