ウソコラム:私たちはなぜ丸亀製麺で揚げ玉を取りすぎるのか?
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おそらく日本に住む人は、一度でも丸亀製麺という名前を聞いたことがあるだろう。日本全国に店舗を有しているため、訪れたことのある方も多いはずだ。丸亀の名前は作られたうどんが丸亀名産のうちわの骨のごとく硬かったことに由来しており[要出典]、丸亀市とは由縁はないことでも有名である。そんな丸亀製麺には、うどんを受け取ったのちに訪れるスペースがある。
お会計を済ませると、わたしたちは箸を取りに小さなカウンターに向かう。そこにはさまざまな調味料が置いてあるが、目を引くのは揚げ玉と刻みネギ、それに生姜すり下ろしの存在である。揚げ玉……又の名を天かすと呼ぶその存在は、一般的には天ぷらを揚げた際に出てくる衣のカスである。ただし丸亀製麺においては、揚げ玉は真空パックで冷凍された状態で本社から送られて、電子レンジで加熱し提供されていることは知られていない。
話が逸れてしまったので元に戻そう。この揚げ玉、人々はその食感と油っこさからお玉で大量にすくい、うどんに盛り付ける。もしここであなたが、揚げ玉山をうどんの地盤のもとに形成したなら、もれなくあなたは後悔を覚えることになるだろう。なぜならば、それは取りすぎだからだ。
では私たちはなぜ揚げ玉を取りすぎてしまうのだろうか?複数の要因を考え、これを分析してみよう。
- 揚げ玉を取りすぎないと、「少ない」と思うから。
- 有力である。たしかにちょっとやそっと揚げ玉を載せたならば、すぐに食べ切ってしまい、もっととってくれば良かったとまた後悔するのである。しかし、あなたは席を立ち上がろうとしない。そこまでするほどではないからである。
- 油っこいものを食べたいから。
- あり得る話である。うどんにしょっぱさは感じても、油っこさを得ることはない。だがその場合、あなたはラーメン屋に行くべきだ。ツルッと食べられるものがよかったのではないか?リーズナブルに済ませるためでは?なぜあなたはかき揚げをトッピングに載せているんだ?
- 山盛りになっているから。
- 論外。あなたがそうやって揚げ玉を無駄にすれば、血涙を流し努力している丸亀製麺の方々が浮かばれない。タダで載せられるからといって、粗末に扱うことは丸亀製麺社員への冒涜だ。今すぐはなまるうどんに謝罪すべし。
このような3つの観点から考えると、私たちは揚げ玉に「過剰な期待」を寄せていることがわかる。しかしながら本来丸亀製麺はさっぱりしたうどんを食べる店のはずだ。揚げ玉によって脂ぎった水面を見たならば、少しは反省し次の機会に備えるべきではないだろうか。
ということで、私は今から揚げ玉ではなく、ねぎをたくさん頂戴することにする。これなら後悔することもないだろう、うん。
……うわっ、かっっっら!