ウソニュース:在宅需要に光、Go Toベッドキャンペーン
【日刊永田町 2020.11.10】
政府主導の経済振興策「Go Toキャンペーン」。既に「トラベル」、「イート」、「商店街」などが始まっているが、新たなるキャンペーンが計画されていることが、独自取材で判明した。
それが、「Go Toベッド」。夜に出歩くことを避け、早めに寝ることを国民に呼びかけるものである。しかし、それでは経済を回すのは難しいのではないか。真相を探るため、取材班は情報提供者である西川氏(仮名)に話をきいた。
ー 西川さんの話では、近いうちにGo Toベッドキャンペーンが開催されるということですが、これにより経済効果は見込めるのでしょうか。
西川 はい。ただ単に家に帰らせて早く寝かすのでは経済は回りませんが、家で楽しめるちょっとした贅沢を提案することで、多くの国民の皆様に、安全かつ快適な在宅生活を送ってもらい、支出も増やしてもらうのがこの提案になります。
ー 具体的には、どのような策をお考えですか。
西川 まず、布団やベッドを新しくしてもらうべく、どの店のどんな寝具にも使用できる2000円分の商品券を支給する予定です。どんな町にも一つはあるような、儲かってんだか分からないようなふとん屋さんは勿論、ジャパネットたかたやトーカ堂、夢グループなどの通販でも使用できるものです。これを機に寝具を一新していただいて、快適な睡眠で心身を安らげていただければと思います。次に、早寝を推進していくために、寝ている間にポイントが貯まるサービスを開始する予定です。名称は未定ですが、大手のキャッシュレス決済サービスと連携して、1ポイント1円で使用できるよう整備していきます。ポイントを貯めるためには脳波の測定装置を各自でご購入いただく必要がありますが、そのための2000円分の商品券も配布予定です。
ー なるほど。他にもまだあるのでしょうか。
西川 はい。サンタクロースを信じる子どもでもない限り、進んでベッドに向かう人は現代では少ないはずです。そこで、皆がベッドに喜んで入りたくなるような政策を考えています。
ー それはどのようなものなのでしょうか。
西川 ──これは極秘なんですが、国家主導の売春産業を展開しようという話が出ています。好みの相手を指名して家まで来てもらい、アーン♥♥をしてもらおうじゃないかというものです。
ー いいですね! しかし、新型コロナウイルスに感染するリスクなどは…。
西川 勿論、検温や消毒などの感染対策には万全を期した上で行います。コロナ禍で失われた人との関わりや触れ合いを取り戻せるほか、暴力団の弱体化もできますし、良いこと尽くめですよ。勿論、有料ですがね。ところで、今日は実証実験のために何人か来てもらっているんですが、どうです? 記者さんも…。
ー それは、是非! 据え膳食わぬは男の恥と言いますしね、ハッハッハ…!
実に素晴らしいものになりそうなGo To ベッドキャンペーン。実施されるかは現時点で未定だが、新品の寝具の上でアーン♥♥なことやコーン♥♥なことをしつつ、事後は快適に眠ることで小遣いまで手に入るという、夢のような生活が実現することを切に願うばかりである。