ウソニュース:深刻化するモンスターボールの不法投棄

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』

ガラル新報 2020.01.10】

これまで、ポケモントレーナーにとって無くてはならないものとして普及してきた、モンスターボール。しかし、この道具が今になって存続の危機にある。

きっかけとなった写真

きっかけとなったのは、SNS上で話題になったこちらの投稿。大量に散乱したモンスターボールの写真とともに、

道路にモンスターボールめっちゃ散乱しとる…
トレーナーのマナーってどうなってるの?糞と同じで持ち帰るのがマナーじゃないの?

という文章が添えられたもので、投稿から僅か三時間で1万いいねがつけられ、「#使用済みボール」が一時世界トレンド1位となった。

何故、この投稿が世界を巻き込んだのか。これには、今まで知られることのなかった社会問題が大きく関係している。集中連載「ポケモンとの未来」第一回は、増え続ける使用済みモンスターボール問題について取材した。

モンスターボールの歴史[編集 | hide | hide all]

モンスターボールは、1925年タマムシ大学ニシノモリ教授の研究を元に開発された、ポケモンを捕まえるために無くてはならないカプセル式の道具である。ポケモントレーナーなら誰もが必ず使ったことがある道具で、我々の暮らしにも深く根付いている。かつてはぼんぐりという木の実を用いて作るものであったが、現在では工業化が進み、主にシルフカンパニーデボンコーポレーションの二大メーカーが生産している。

様々なニーズに合わせたボールが日々開発されるなど、生産量も増える一方であるモンスターボールだが、この道具には唯一欠点があった。それは、再利用ができないという点である。

使用済みボールの行く末[編集 | hide]

一度ポケモンに向けて投げたボールは、捕獲に成功すれば何度でも使えるようになるが、捕獲に失敗すると、再利用ができなくなってしまうのである。そのため、殆どのトレーナーはボールを買いだめしてボール不足に備えているのだが、この使用済みボールの処理が、今回の問題に繋がっている。

捕獲に失敗し使用不能になったボールに関する法律・条例は現時点では制定されていないが、通常は持ち帰って不燃ゴミとして処理するのが暗黙の了解となっている。しかし、一部のマナーを守らないトレーナーが使用済みボールをそのまま放置し立ち去るという事案が報告されたのを皮切りに、放置のみならず不法投棄が行われるようになり、自然界に甚大な影響を与えている。先日も、に浮かんだボールにクズモーが絡み付いてとれなくなる、ボールを木の実と勘違いしたリングマが誤って口に入れポケモンセンターに搬送されるなどの痛ましい事故も発生している。

更には使用できないボールに細工をし、新品と偽って販売する悪質な業者も現れるなど、事態がエスカレートしつつある。

大半は各地方の迷惑防止条例によって取り締まられるが、日に日に違反者は増えるばかりで、根本的な問題の解決が叫ばれてきた。

各界の対応[編集 | hide]

このような事態にいち早く歯止めをかけるため動いたのは、やはりメーカーであった。

シルフカンパニーとデボンコーポレーションは、生分解性プラスチックを使用したボールの開発ならびに技術の相互提供を発表した。生分解性プラスチックは、放置されたとしても土の中の微生物が自然に無害な成分に分解するため、持続可能な資源活用が可能である。

また、カロス地方のボール工場では使用済みボールの回収レーンを設置し、近隣のトレーナーに回収を呼び掛けている。回収されたボールは、リサイクルされて新しいボールに生まれ変わる予定である。

企業に限らず、様々な個人・団体がこの問題の解決に取り組んでいる。ポケモンだいすきクラブは、使用済みボール一個につきふしぎなアメを一個プレゼントするキャンペーンを開始。クラブ担当者は「ポケモントレーナー人口の中で絶対的に多いのは子供たち。子供たちの未来のためにも、自分たちにできることがあるということを実感してほしい」と話す。

これらの動きを知り、ジョウト地方在住で、ぼんぐり製のボールで知られる工芸家・ガンテツ氏は「自然の材料で作るのが一番自然にやさしい」とし、より使いやすいボールの製作に意欲を示しているという。

長年続いてきた文化から脱却するのは難しい。これからの社会に求められるのは、元々のものと新しいもの、それぞれの良さを取り入れていくことでは無いだろうか。(文:記者団)

>>【第二回】ヒンバスですら生きられない? 止まらない水質汚染

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