ウソブックス:名を売りたいならノーベル平和賞をとれ

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』
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昨今、新興国や小規模な国際団体においてはある動きが広がっている。それは、自らの存在をアピールするために、ノーベル平和賞を受賞しようとする動きである。ノーベル平和賞は由緒ある賞であり、世界主要国の報道にも登場することから、賞金も賞状ももらえた挙句売名行為も行える、世界最大の売名賞であるといえる。

今回この本では、ノーベル賞の中でもとりわけ政治に関わりをもつノーベル平和賞、それに対してあなたはどのようにすれば受賞することができるか。その極意について迫っていく。

受賞者の傾向[編集 | hide | hide all]

まずは受賞者の傾向を探る。1901年から選考が為され続けたノーベル平和賞は、旧来は人物への受賞が多く、団体に対する受賞は赤十字国際連合に対するものが多かった。その他方、現代においては団体も受賞するケースが増えている。1990年代は3団体、2000年代は4団体とその数は漸増しつつある。団体も国際的な取り組みに限らず、自国内の紛争解決のみならず政府転覆を行う団体であっても、その受賞を行う例があがっている。

次に、個人受賞の傾向を見ていこう。1950年代までは、第二次世界大戦まで列強と呼ばれてきた世界の主役国が多く、とりわけアメリカはその擁立数が多い。ただし、この頃は情報源として強力な手段が新聞ラジオにあり、大衆的なテレビやパブリックなインターネットがなく、ノーベル賞による売名ビジネスが興されていなかったからであると推測される。ところが、1980年代以降となるといままで歴史の表舞台に立つことがあまりなかった南米や中央・西アジア諸国の受賞が増えてきたのである。とりわけこの国々は平和的解決を目指したことが受賞理由として挙げられており、中には国家間でのケンカに対する調停でこの賞を得た、果ては仲の悪い国と会談したことで受賞するケースまで飛び出してきた。この頃から、ノーベル平和賞受賞による売名ビジネスはその頭角を現し、現代においては受賞に伴って多くの憶測が行き交うまでになった。

そして、受賞理由の傾向である。基本、ノーベル平和賞の選考は、民主的・平和的・人権保護の3要件を成そうとする努力がみられた場合である。この要件に進もうとすればたとえ賄賂をもらった疑惑があろうとも、虐殺を放りおいたとしても、演説をしただけでも、はては地球環境に対しての研究機構であっても、平和賞は受賞することができる。

体制批判で受賞にリーチ[編集 | hide]

前述の3要件は、数多くの問題があるといえる。ひとつに、独裁制を敷く国家に対して、民主化を進めようとする政治犯はこの平和賞を受賞する可能性がある。たとえ統治に際するどのような理由があろうとも、完全たる民主制の実現を行おうとする行動は和を保つ平和賞の受賞につながる。この方向でいけば、サウジアラビアアラブ首長国連邦など、事由あれども完全なる民主制が敷かれていない国において民主制を訴えることでノーベル平和賞は受賞することができる。どのような努力によって?それは、現体制の批判でもすればよいだろう。

そして、平和的な解決であるが、これはあくまで非暴力的であることが重要である。非暴力的であれば、決してあなたはその言論に制限されることはない。海外のメディアに出まくって自分の故郷の状況を語るもよし。内部崩壊の危機に瀕しながら平和的な理念を訴えるもよし。果ては、後で破る和平条約の締結をしただけでノーベル平和賞を受け取ろうとするケースも考えられる(さすがにこれは受賞となっても辞退すべきであろう)。どんな約束だろうが、どんな言論を行おうが、非暴力的で民主化を訴える運動であれば受賞の可能性が上がるのである。

受賞へのベストモデル[編集 | hide]

そして今回、当書編集部[誰?]はノーベル平和賞を受賞する方法を探るにあたり、1901年以来の受賞者と理由をAI機械学習させ、最も受賞する可能性が高いであろう場合をいくつも作成させた。それを編集部が吟味し、もっとも可能性の高いモデルをこの本に記載する。ただし、この方法によって必ずしもノーベル平和賞を受賞するとは限らないため、あくまでも一例にとどめていただけるとありがたい。


おおむね世襲制の専制政治が敷かれた国において、その当時の指導者の孫として生まれる人物(長男でないのが望ましい)。海外留学も経験し、異文化にも触れた経験がある人物。彼の父の亡き後に国を引き継ぐ。国を立て直すために不必要な人物を排除し、計画経済からの脱却を目指し、現体制を替えようとする。そしてある年になると、犬猿の仲ともいえる国と対立を深め、その同盟国にも大きく脅しをかける。所持する核を見え隠れさせ、周辺国の動揺を買う。しかし、突然態度を軟化させ、犬猿の仲にある国との平和的和解・核軍備の縮小化を表明。また、事故に遭った人々に見舞金を贈るなど、慈善の働きも心掛け、多大な努力を行っていく。


顔に関してのベストモデル。紛争の多いアジア生まれ、知能の高そうなメガネは、まさしくノーベル平和賞を受賞するに相応しい

このモデルは、3要件――民主的・平和的・人権保護の3件をすべて達成することが可能なモデルとなる。また昨今受賞理由に多い核軍備に対する縮小・廃棄もボーナスに加わり、これだけの後押しがあればノーベル平和賞は確定である。たとえどれだけ人物を排除しようが、兄が不審死していようが、他国に脅威をふりまこうが、この3要件と核軍縮さえあればノーベル平和賞獲得はまず間違いない。この賞の美点にもなるはずである。あなたがノーベル平和賞をとろうとするならば、まずはこのプロットにできるだけ従ってみるとよい。まずは、独裁制を敷いて、核含めた軍備を拡張、人権を無視した政治を行うことだ。

おわりに[編集 | hide]

この書籍に出てくる人物に関してはあくまでも喩えにすぎず、任意の人物に対する攻撃ではない。まさか、ノーベル平和賞を受賞するような方が、この本に載った例のようなことをするわけがないはずだ。

また、モデルケースとして掲載したものに恣意的な操作はなく、正確無比な当社の誇るAIDonald・Trumpが弾き出した答えにすぎない。実在の人物と類似するかもしれないが、それはその人物がノーベル平和賞ビジネスに関わろうとしている可能性が高いか、もしくは当書を読んだからであろう。感謝申し上げる。

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