ウソブックス:桃太郎対ケロロ小隊

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』
ナビゲーションに移動 検索に移動

  桃太郎対ケロロ小隊

 「ボケガエル!また掃除サボってガンプラ!?少しはまじめになったらどうなの!?」

ケロロはいつも通りガンプラに明け暮れていた。しかし

「夏美殿、吾輩さぼってなどいないであります。」

そこいきなりサイレンが鳴り響いた。侵入者発見。

「侵入者を発見!てゆーか単独潜入?」

「モア殿、敵の数は?」

「ひとりです。おじさま。でも地下基地はどんどん破壊されています。」

アンゴルモアこと、モアは少し不安げである。

「ケロロ!緊急招集が必要だ。敵はたった一人。俺たち小隊が結集すれば敵性宇宙人などわけないだろう。」

ギロロがケロロを諭した。

やがて、ケロロ小隊は集結した。

「軍曹さん、ボクが簡単にやっつけてくるですぅ。」

タママが1人、基地内に入り込み、侵入者を捜索、そして捕縛を試みた。

「その廊下を右に行ったら侵入者と対面だぜ。気合入れてかかりな。」

クルルが一言オペレーションしながら通達した。

「隊長殿、タママ殿一人で大丈夫でござろうか?」

ドロロが心配するが誰も聞いていなかった。

「ひどいよ・・・」

トラウマスイッチが入ったようだ。

そしてタママは慎重に、しかし大胆に侵入者の後ろから、奇襲に成功した。

「タママインパクト!!」

しかし、侵入者は背中にもろに食らいながらびくともしない。

「我が名は桃太郎!拳を極めしもの也!・・・その貧弱な肉体でこれほどの拳を持つのか。」

我らが桃太郎の復活である。タママはまるっきり効いていないため、戸惑う。

「拳を極めたってぇ・・・武闘家かぇ?格闘でボクにかてるってぇ・・・。ふんぬー!嫉妬玉!!!」

どす黒い嫉妬の念で放たれる、タママの必殺技である。しかし。

「何かしたか?」

片手でまがまがしいどす黒い感情のエネルギーを握りつぶした桃太郎は、ただ一言だ。

「やるです。でも、ボクの力はこれだけじゃないですぅ!」

タママは肉弾戦で桃太郎に挑んだ。

「修羅にまみえん。」

桃太郎はタママの攻撃をすべてかわし、からかうようにタママの後頭部を執拗に叩く。

「調子に乗るなよコラー!タママインパクト!」

タママという戦士は、二重人格である。怒りが頂点に達すると、別人のようになる。

タママインパクトは桃太郎の顔面にさく裂したが、桃太郎はゲラゲラ笑っているだけだ。まるで効いていない。

「木は済んだか?」

桃太郎は一言言い放った。そして、タママの顔面を蹴りつけると、数十メートル吹き飛んだ。

「タママさん喪失!ギロロさんがすでに向かっています!」

ギロロは飛行ユニット、ライフル、ロケットランチャーをフル装備して、桃太郎に挑んだ。

「カラクリまみれの戦士。わが拳、何者と手敵わんや!」

「軍人なのでな。悪いが手加減はせんぞ。」

ギロロが早速銃撃する。しかし、桃太郎は片手で全弾を受け止め、パラパラと地面につかんだ弾丸を落として見せる。刹那の瞬間にはロケットランチャーが火を噴いた。それらは全てかわしきる。ギロロは飛び 道具がダメならばと、ビームサーベルを取り出した。

ブンブンと音を立てながら桃太郎を切りつける。

しかし、間合いが桃太郎の射程圏の中だったのが、災いとなった。

ギロロは全ての攻撃をかわされながら、少しずつ、桃太郎の打撃を受けた。

「汝はわが修羅には及ばぬ。去ねい!」

桃太郎の今回初めての本気の拳がギロロをとらえた。ギロロはやはり、数十メートル吹き飛び失神した。

「敵さん、なかなかやるじゃねーか。防護壁が役に立たないぜ。くーっくっく。」

次に名乗りをあげたのは意外な人物だった。

「ハルマゲドンなら桃太郎さんを倒せます。モアが行きます!」

はたせるかな。モアは基地にいる桃太郎のもとへ向かった。

「ドロロ、モア殿についていくであります。クルル曹長、パワード夏美殿の装備は?」

「あるぜぇ。ペコポン最終防衛ラインの出番だな。」

「ちょっと。いやよ。侵略宇宙人の手先なんて!」

しかし、桃太郎が尋常ならざる力の持ち主なのは変わりない。そうこうしているうちに、

「モア、桃太郎に接触。基地ごと吹き飛ばしたりするのかねぇ。」

クルルはまだ余裕があるように見える。が、白兵戦は得意でない。ドロロ、モア、パワード夏美が敗れたら先はない。

「ハルマゲドン!一分の一!」

だが、ルシファースピアは桃太郎にかすることさえしない。基地はというと、空振りしたハルマゲドンがそこかしこを破壊してしまっている。桃太郎は少し、本気を出してモアに赤黒い光玉をぶつけた。防御力はあ まりないモアはこの一撃でダウン。しかし、ドロロの懸命な補助で桃太郎の気をそらす程度はできた。ケロン軍のトップアサシンの力をもってしても、桃太郎の気をそらすのが精いっぱいなのだ。

桃太郎はドロロには見向きもせず、パワード夏美と対峙した。

「ちょっとあんた。いい加減にしなさいよ。」

夏美が桃太郎にすごんで見せる。

桃太郎はそんな夏美の言葉も耳に入らず、気合を込めた拳の風圧で、パワードスーツを砕いた。

「パワードスーツが破壊?こいつぁ俺も本気になるっきゃねーぜ。くーっくっくっく。」

全ての防護壁を閉じ、基地内を密室にしたのち、自爆ボタンを押した。

「ちょっとクルル!吾輩を忘れていないでありますか?」

「ギロロ先輩もかなわなかったやつに体長になにができるんだい?」

「そ、そりは・・・。とにかく吾輩も行くであります!一部の防護壁を解除してほしいであります。」

クルルはしぶしぶ地下秘密基地の一部を開放した。

「これだけはもっていかないと自爆したら、吾輩のコレクションはパーであります。」

なんと、ため込んだガンプラを袋に詰めて逃げようとしている。しょっぱなから戦う気が無いようだ。

遠くで何かが爆発する音が聞こえる。自爆まであと3分。

そしてケロロのいるガンプラルームの壁が破壊された。

「我が名は桃太郎。拳を極めし者也!」

「あーー見つかったであります!」

ケロロは逃げようとした。

「背中を見せるとは情けない。」

桃太郎は瞬獄殺を繰り出した。ケロロはピクリとも動かなくなった。

そして日向家および地下秘密基地は大爆発を起こした。そこに桃太郎の姿はない。

「次なる修羅にまみえん。」

冬樹が帰宅すると、灰塵となった我が家。倒れているケロロ小隊。

立ち往生する冬樹を西沢桃華に救出される。しかし、生存者は日向家にはいなかった。

めでたしめでたし。