ウソブックス:真・桃太郎
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが洗濯をしていると、川から大きなモモが流れてきました。
おばあさんが桃を捕らえると、爆発しました。半径50メートルが蒸発しました。当然おばあさんも死にました。めでたしめでたし。
おじいさんがおばあさんを心配して川につくと、桃の鉢巻をした桃太郎がたたずんでいました。
「翁、新たなる修羅」
おじいさんは鎌で桃太郎に立ち向かいました。
おじいさんの攻撃をすべてかわし、頭をたたき割りました。
おじいさんも脳漿をぶちまけて帰らぬ人となりました。めでたしめでたし。
「さらなる修羅にまみえん」
桃太郎は町でうわさになっている鬼ヶ島に興味をもちました。早速桃太郎は鬼ヶ島に向かうのでした。
「ちょっとそこ行く桃太郎さん、黍団子をくださいな。」
そう声をかけてきたのは犬でした。
桃太郎は横回し蹴りで犬の顔面をぶちぬくと、犬は血まみれになり、絶命しました。めでたしめでたし。
「桃太郎さん、私に黍団子をくださいな。」
今度はサルが声をかけてきました。サルの腹部に拳がめり込むと、サルは内臓をぶちまけ絶命しました。めでたしめでたし。
「桃太郎s…ひでぶっ」
雉は何も言えないまま桃太郎に首を撥ねられました。羽毛を引き抜かれ、ターキーとなって桃太郎に食べられてしまいました。めでたしめでたし。
やがて、桃太郎は小舟で鬼ヶ島に上陸しました。
見回りの鬼数人がパトロールをしています。
桃太郎を見つけた鬼たちは、こう言いました
「そこの若者よ、ここは鬼ヶ島である。一般の人間は立ち入りが許可されていない。送ってやるから、どこから来たのかを言うがいい。」
しかし桃太郎の拳が鬼の顔面をえぐっていました。他の警備の鬼も一斉に桃太郎を取り押さえようとしますが、桃太郎は刀を振り回し、血まみれになった刀でどんどん鬼を殺していきます。こうして数十人の鬼たちが一斉に息を引き取りました。めでたしめでたし。
桃太郎は鬼ヶ島の長である大鬼の屋敷に向かいました。
「しばらくお待ちください。」
受付兼案内役の女の鬼がお茶を置いて部屋を出たのです。
やがて大鬼が桃太郎の待つ客室に現れました。
「あなたはこの鬼ヶ島をどうするつもりなのですか?」
大鬼の問いかけに
「阿鼻叫喚の巷にする。貴様も死ねい!」
大鬼は反応するヒマもなく、腹をぶち抜かれていました。血反吐はいてのたうち回り、やがてピクリとも動かなくなりました。めでたしめでたし。
桃太郎は大鬼の首を町の中心にさらしました。それはみるみるうちに鬼が島中に知れ渡り、涙する者、怒る者さまざまにいました。
泣き崩れている女の首を撥ね、襲ってくる一般の鬼の脳漿をぶちまけたり、内臓をえぐり取るなど、本格的な鬼退治が始まりました。
「どうか子供たちだけはお許し…ギャアッ」
「お母さん、お母さん。怖いよーグスッ」
「怖がることはない。さぁ、今楽にしてくれる。」
桃太郎は、鬼の子供の心臓を掴みだしました。
「桃太郎様!敵意はございません。この鬼ヶ島を差し上げますから、どうかお命だけは…ギァァァァァァ!!!!」
土下座する鬼の後頭部を踏みつけ、顔面がみるみる地面に食い込んでいき、脳漿をぶちまけてつぶれてしまいました。
公園で遊んでいる鬼の家族は桃太郎の姿を見て、すくみ上りました。
子供たちも一斉に泣きだし、桃太郎は一人ずつ、ゆっくりと、腕をもぎ、足をもぎ、首を撥ね、内臓をえぐりだし、公園を血の海に変えたのでした。
「鬼が土いじりとは笑止千万!」
田畑にはさまざまな野菜が育っていました。
手のひらに念力を注ぎ込むと、火の玉が出現し、みるみる巨大化していきました。そして火の玉は余すことなく畑を焼き尽くしました。
家畜は乳牛が数頭いました。
その牛も首を落として皆殺しにしました。
もちろん、持ち主の鬼が怒りと恐怖の間で震えているのを黙ってみている桃太郎ではありません。桃太郎が腕を鋭く振ると離れているのに鬼が滅多切りになりました。
民家に立ち入ると、部屋の隅で震える鬼の兄弟がいました。年は5~7歳ほどでしょうか。
「わらべよ、怖がることはない。今すぐ両親と合わせてやろう。」
二人の首をわしづかみ持ち上げること3分。
二人は黄泉の国へと渡っていきました。
鬼が一人もいなくなった鬼ヶ島。
桃太郎は帰路に入りました。おじいさんとおばあさんを亡き者とした桃太郎に村人たちが一斉に襲い掛かりました。
桃太郎は刀で次々と村人を殺していきました。
アタマをたたき割られ絶命する者。内臓をずたずたにされて絶命する者。50人はいたでしょうか。
鬼が島も村も静かになりました。桃太郎は次の修羅を求めて旅に出ます。いつか自分を倒した、プリキュアと戦うために。
桃太郎改め、真・桃太郎が再び降臨したのでした。めでたしめでたし。