ガリバー旅行記

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ガリバー旅行記(がりばーりょこうき、:Gulliver's Travels)とは、ジョナサン・スウィフトによって描かれた、架空国物語である。

概要[編集 | hide | hide all]

ガリバー旅行記とは、18世紀当時のイギリスを中心とした世界情勢を風刺するために描かれた、代表的風刺文学である。ジョナサン・スウィフトによって書かれ、1726年に初版、1735年に完成版が出版された。

正式な題名は、"Travels into Several Remote Nations of the World, in Four Parts. By Lemuel Gulliver, First a Surgeon, and then a Captain of several Ships"である。当時の文献の多くがそうであるように、やたらと長い。

出版社が批判を恐れて毒を抜いてしまったために、皮肉にも後世には児童文学として扱われることとなってしまったが、それでも架空国系風刺物語としては珍しい成功を収めている。他に成功している架空国系風刺物語の代表例としては、トマス・モアユートピアが知られている。

筋書[編集 | hide]

原書は長いので、手短に要約したプロットを載せる。詳しくはアマゾンでポチることを推奨する。

小人国[編集 | hide]

漂着した先が小人国だったので、巨人ガリバーは正義の味方になった後期昭和ゴジラのような存在として、戦争に送り込まれる[1]。使えるものは何でも使い、卵の殻の向き方で戦争するような人間の性を風刺している。

巨人国[編集 | hide]

今度は無力なガリバーはおもちゃにされる。自分より弱い動物をペットや見世物にしようとする、これまた別の人間の性を風刺している。

ラピュタ[編集 | hide]

天空の城と、その支配下に置かれた地上国の物語。科学万能主義象牙の塔、及び圧政を風刺している。これも、東大出の学者官僚に操られている日本など、現代に通ずる風刺となっている。

他に、不死だが不老ではない人種が存在する国や、日本も歴訪しており、老害姥捨て山等への風刺も見られる。

馬人国[編集 | hide]

知能を持った馬人ヤフーと呼ばれる賢者を支配する国。人種差別・階級差別を風刺した内容となっている。支配者側は吸える汁が甘すぎるので、つい依存症になって保守化するらしい。

成功の理由[編集 | hide]

ガリバー旅行記の成功の理由は、いくつか考えられる。

第一に、ガリバー旅行記はスウィフト自身の狙いでもあり、実際そうなっている通り、ガリバー旅行記は子供でも読める内容となっているため、大衆に広く読まれたことが挙げられる。

また、風刺の対象が小人、巨人、一種のマッド・サイエンティスト、(ヨーロッパ人にとっての)日本人、馬人、馬人国における極めて賢明なる類人猿の形に変更されることで、実際の風刺対象から一定の距離を置いた内容になっている。このことから、風刺対象とされた人間も笑ってこれを許せる程度のものだったことも、成功の一因だろう。

とはいえ、完全に架空だった訳でもなく、現実に準拠しつつ書かれている。架空国物語でこそあるが、全くの架空でも、架空に架空を重ねたものでもなく、現実を戯画化したものだったからこそ、理解可能な範囲内にまとめられたのである。言い換えると、現実との距離間を遠すぎもせず、近すぎもしない絶妙なバランスで取ることに成功したことが、架空国系風刺でありながら成功した大きな要因になっているのである。

更に言うのであれば、皮肉ではあるが出版社による毒抜きも功を奏したかもしれない。あまりにも毒が強い風刺を放った人間の多くは、やがて処刑されるなどの末路をたどっているからである[2]。あまりに強い風刺は、時が経ちその意味が失われた1899年になって、最終的に完全復元されたという。

脚注[編集 | hide]

  1. 勿論、「シェー」も戦闘中に行っている。
  2. ユートピアが原因ではないとはいえ、トマス・モアもその一人である。

関連項目[編集 | hide]