サザエさん時空

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』

サザエさん時空(さざえさんじくう、:Madame Fuguta's spacetime)とは、フグ田サザエ(旧姓:磯野)によって発見された、無限ループに似て非なる現象が観測される時空である。またの名を磯野時空とも呼ぶ。

概要[編集 | hide | hide all]

サザエさんは戦後間もない1946年に長谷川町子によって生み出されて以来、78年間一度も年を取っていない。このことに、フジテレビによってアニメ化されてから7年後の1976年に気付いて[1]サザエさんが学会に報告したのが、サザエさん時空である。

特徴[編集 | hide]

サザエさん時空では、時間の進み方の一部が通常と異なる。このことにより、時空内のあらゆる生命は不老であることが許される。しかしながら、その他の時空は通常通りに変化するため、季節が存在し、文明は発展し、そもそも動くこともできるのである。

不老であることは保証されているが、不死であることは保証されていない。そもそも何らかの事故によって死亡する可能性があることが知られている他、サザエさん時空の存在は外部時空に依存していることが知られており、例えばカラーバー荒らし、放送打ち切りなどによって崩壊する可能性があると言われている。

理論[編集 | hide]

この時空の理解は極めて困難であり、いくつかのアプローチが存在する。

物理学的仮説[編集 | hide]

宇宙構造起因説[編集 | hide]

物理学的アプローチを試みる一派では、宇宙が四次元球である(宇宙の果てを追っていくと、いつか最初の地点に戻って来ることになる)という物理学的仮説をもとに、実際は宇宙が五次元球であって、空間のみならず時間もループしているが、そのループの一点だけが固定されているために、ループ期間中はどんな挙動も取れるのだと説明する[2]。巨視的に見た場合、若干のずれがありながらも歴史が繰り返すことも関連現象だと考えられている。

彼らによると、量子論的なミクロスケールのみで五次元球としての性質が現れるため、生体においては細胞レベルでのループが見られるが、巨視的な事象の多くはループせずに変化していくのだという。

光速移動説[編集 | hide]

一部の物理学者においては、主にアニメでそれが発生していることから、宇宙が実際には五次元球であるという構造に起因するものではなく特殊相対性理論に基づいて起因しているものとの説もある。同理論によれば、光速に近い速度で移動している観測者の時間が、静止している観測者に比べて時間の進み方が遅いとされ、これは時間の遅れと呼ばれる。

これを応用すれば、サザエさんの世界は光速に近い速度で移動しているゆえに光速で移動するサザエさんの世界の者は歳をとらず、そうでない私たちは歳をとると簡潔に説明することができる。

しかし、文明が着実に進歩していることを十分に説明しきれないなどの難点がある。

生物学的仮説[編集 | hide]

生物学的アプローチをとる一派では、サザエさん時空では何らかのインパクトがあったせいで、生物の器官の劣化が停止した、ないしは我々にはないような特殊な機能を有するのだと考える[3]

核実験関連説[編集 | hide]

ヒロシマ・ナガサキ及びそれ以降に続いて行った核実験が大量の放射線を発生させ、地球が核汚染された結果、生体細胞が部分的に[4]化したからではないかと推測されている。

核実験との関連性を疑う一派の中には、より物理学的なアプローチに近付き、進んでは戻り戻っては進む終末時計が何らかの理由で部分的に時空を支配するようになったのだと考える一派もいる。

非老化説[編集 | hide]

一方で、彼らの体では老化の遅延が起こるがために我々が登場人物が歳を取らないと錯覚しているという珍妙な説も存在する。要約すれば、彼らは歳をとっているが、老化が我々と比べて大きく遅延しているがために外見上は歳をとっていないように見えるということである。しかし、そうとなれば老化の遅延が本当に可能なのかという疑問も湧く。

実は、老化現象自体はっきりとした原因は解明されておらず、複数の仮説が存在しているだけが現状である。

現時点での最も有力なものは、テロメア(細胞分裂の度に短くなるとされる染色体末端部の構造)の数によって予め細胞分裂可能数が設定されているという説である。この説に基づけば、彼らが我々にはないテロメアの数を増やしたり細胞分裂の周期をコントロールできたりする特殊ホルモンを分泌しているために、これが可能になっているという仮説がある。

この場合、サザエさん一家は、実は人類に似て非なる存在であることになる。

脚注[編集 | hide]

  1. 365日以上明らかに経過しているのに、年を取っていなかったため。しかしなぜ漫画時代に気付かなかったのかは不明である。
  2. イメージが付きにくければ、ばねの一端だけを縛ってみよ。ばねのリングは縛られた側ではほぼ一点にまとまるが、反対側では膨らんでいる。
  3. つまり、時空が特殊なのではなく、そこに住む生命が特殊なのだと解釈する。
  4. 癌の特徴は、年を取らずに無限増殖することである。

関連項目[編集 | hide]