ジオシティーズ

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』

ジオシティーズとは、東京都にかつて存在した新興都市群。2019年に閉鎖。

概要[編集 | hide | hide all]

1996年にアメリカの大手不動産法人ヤフーが、バブル崩壊後都内に出来た空白地を買い上げた[1]『東京ヤフースペース』が原型となっており、その後日本法人として設立されたヤフージャパンがソフトバンクと合弁する形で住宅地として整備を行った。その特徴として、日本の土地制度を逆手にとった非常に安価な住宅提供が上げられる。これは「短期契約で入居し、期限を随時更新し続ける」という形にすることでコストを下げたものであり、規約上は三ヶ月以上居住実績が途絶えた場合は接収が行われる事になっている。とは言え実際には三ヶ月を過ぎた空き家が多数存在し、それが後述する問題となっていった。

区域として「スタイリッシュ」「ブックエンド」など様々な名称の小区画が存在し、そこから通り毎に番地が割り振られる構造となっていた。小区画毎のコミュニティも一時期は活発であり、周囲の住宅を回って住人同士が交歓する様もよく見られたとされている。

その後[編集 | hide]

安価な住宅地として一時期は入居者が累計100万人を数えるなど活発であったが、入居してすぐに荷物を残して他所へ移ってしまうケースも多く[2]実質的な入居者は年々減少傾向にあった。また簡易住宅の為耐久性等にも問題があり、加えて放棄住宅の増加が社会問題化していったこともありジオシティーズが批判のやり玉に上がる事も増えていく事になる。

2018年10月、運営側が2019年4月を持ってジオシティーズを閉鎖し住宅用地を売却すると発表。約22年の歴史に幕を下ろす事になったが、かつての住人に向けて荷物の預りサービスを実施中。2020年4月までは保管を続け、その後は順次廃棄する予定である。

脚注[編集 | hide]

  1. その為一つの大きな都市ではなく都内に点在していた。
  2. ロッカールームとして契約する場合もあったらしい。

関連項目[編集 | hide]