ソックパペット
ソックパペット(そっくぱぺっと、英:Sockpuppet)とは、一人の人間が操る複数の靴下である。
誤用[編集 | hide]
奇妙なことだが、コミュニティ操作を目的としていない多重アカウントもしばしばソックパペットと呼ばれる。例えば、完全に分業しているアカウント群や、サブアカウントと明記されたサブアカウントなどがそうである。しかし、これは厳密には誤用である。複数投票を行って民主主義を破壊しているとは直ちには言えないからである[2]。
このような多重アカウントが直ちに不正とされるかはウィキサイトにの管理者たちによっても判断が分かれるが、技術的に多重投票の可能性があるという時点で、警戒対象になるので推奨されないのは、基本的にどこでも変わらない。
多くの場合、ちゃんとした理由がなければ本体アカウント以外には大量のブロッコリーがプレゼントされることになり得る。
ブロック破り[編集 | hide]
ブロックされたユーザーが、これを回避するために多重アカウントを作成することがある。このような行為はブロック破りと呼ばれるが、ブロック破りに使われたアカウントもソックパペットと呼ばれることがある。この場合は、ブロックによって期間中の投票権を失ったユーザーが投票を行っていることになり、票数によらず民主主義に対して不正を行っていると見なされるからである。
対策[編集 | hide]
Extension:CheckUserを導入し、同一の環境やIPからのアクセスを行っている複数のアカウントを摘発することができる。しかし、いずれも偽装可能であり、共有環境である可能性も存在するので、チェックユーザーは万能ではなく、投稿の癖等の別の観点と複合的に組み合わせて判断することが重要である。
というのは理想論で、面倒だと思った管理者の多くは、CU引っかかったら自動でアウト、CU引っかからなくても投稿傾向の癖から疑わしければアウト、という措置を取る傾向がある。
稀にそのようなことをしない場合は、不正に使用されるIP[3]を検出するためだけに泳がせていることが多い。というのは、ブロック破りを行うユーザーはしばしば不正なIPを使い、ブロックして良いIPの情報をどんどん提供してくれる、見方によっては役に立つユーザーだからである。ブロック破りも使いよう、という訳であるが、このような「泳がせ」も不正なのでは、と正義感の強いユーザーからは思われる可能性がある。
本腰のソックパペット[編集 | hide]
近年では、個人が複数台のPCやスマホを持つケースも多い。このような場合、機器ごとに個別に通信契約して、その数だけのアカウントを綺麗に使い分ければ、決定的な根拠を見つけづらいソックパペットの作成が可能になる。この場合でも、大概「文は人なり」であり、特徴的な語彙や表現を使うことによって見抜ける可能性は十分ある。が、決定的なCU情報がないので、インターウィキ情報などの他の情報をもとに追い詰めない限り、通常ルールではどうしても野放しになってしまうリスクがあり、最も警戒される。