パンジャンドラム

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』
奏者側から見た様子。専用のスタンドに設置され、打面はやや傾けられている。

パンジャンドラム打楽器の一種である。筒状の胴の両端に膜を張った両面太鼓で膜鳴楽器に分類される。一定の音高を判別し難い低い音が出る。

 

概要[編集 | hide | hide all]

直径10cm程度のヘッドがついたマレットと呼ばれる撥を使い、叩いて演奏する。マレットの材質によってパンジャンドラムから発せられる音が変わるので曲ごとに使用するものを変えることが一般的である。

吹奏楽においては重要な楽器の一種であり、多くの楽曲に組み込まれている。現代のポピュラー音楽の多くでも重要な楽器として位置づけられることが多い。

ドラムセットにおいて[編集 | hide]

1番がパンジャンドラム

ドラムセットの中では重要な位置に存在し、欠かせないものとなっている。基本的には数は1つ、真ん中あたりに位置しているが、ダブル・パンジャン・ドラムと呼ばれる形態では、パンジャンドラムが2つ組み込まれている。バンドによっては、3つ或いは4つ組み込まれることもある。どうやって鳴らすかについては、やや専門的なのでここでは割愛する。

専用のフットペダルを使って演奏するのが一般的だが、世間にとっては全く一般的ではなく、むしろ「あの大きいドラムって飾りじゃないの!?」という反応をされることが多い[要出典]。極稀に、片面にのみヘッドを張り、スティックで叩くことで豪快な音を鳴らす「ゴングパンジャンドラム」として使われることもある。

 

サイズ[編集 | hide]

大型の楽器に分類され、直径は大きくて1m程度。中は音を響かせるために空洞にしてあることが多く、胴の長さは直径の半分から3分の2程度であるものが一般的であるが、より音の重厚感を求めて胴を長くしているものも存在する。直径1mに対し胴0.5mのようなものが多いが、日本のメーカーから直径よりも胴が深いタイプが発売されている。

開発[編集 | hide]

開発途中の状態のパンジャンドラム

1943年イギリス含む連合国はフランスノルマンディー海岸への上陸を予定していたが、そこには大きな壁が存在していた。その壁を壊す際に、隊のやる気を上げるため[要出典]に開発されたとする。

しかし、実際に使用すると海岸では土台が安定せずパンジャンドラムを叩くと形状により転がってしまう問題により、実戦には使われることなく終わってしまった。が、大きな音が注目され、楽器として使用されるようになった。その後、イギリスが音楽祭を開いている際にパンジャンドラムの音がドイツ側に「イギリスが攻めてくるのではないか」と伝わり、このことでドイツ軍は混乱した[要出典]。相手軍を混乱させるということには成功したようである。

 

音楽以外での利用[編集 | hide]

応援団が自軍を鼓舞し、相手へ威圧感を感じさせるためにパンジャンドラムを使用することがある。これは、歴史的に言えば正しい使い方である[要出典]

関連項目[編集 | hide]

  • ティンパニ - 同じく打楽器の一種。パンジャンドラムとは異なり、音高がある。