ブタゴリラ

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』

ブタゴリラは、藤子・F・不二雄の漫画作品『キテレツ大百科』に登場する、恐らくこの世で最もひどいあだ名をつけられた人物である。

概要[編集 | hide | hide all]

大して太っていないにも拘わらずデブの象徴とされるブタ。人間からは程遠い外見である。
ゴリラ。ブタに比べれば人間に近い姿だが、それでも顔つきはかなり違うし肌も真っ黒[1]である。

近年、中高生の自殺や殺人事件等でいじめ問題が取りざたされる機会が増えている。平成以降の日本では相談機関を整えるなどいじめ対策を本格化し、完璧にまでは程遠いもののある程度の実績を得ている。そんないじめ問題が改めて認識されるようになった昨今では、「いじめ防止」を理由にあだ名を禁止する学校が増えているという。あくまでも本名をもじったりするあだ名に関しては何も問題はないはずなのだが、それでも悪い例ばかりが目立ってしまうのか、あだ名全体が規制されるようになってしまっている[2]

あだ名規制に関しては「いくらなんでもやりすぎ」という声も多く上がっているが、そんな反対派をも黙らせる最悪なあだ名がある。それが「ブタゴリラ」だ。「ブタはブタ小屋へ行け」とか言われたり、デブだからと鳴き声を芸名にされたりするなどデブの蔑称としてよく使われるブタ、そして筋肉隆々にも拘わらず何故かこれまたデブの蔑称としてよく使われるゴリラ[3]の合わせ技という、現代の価値観でなくともいじめの域である。そもそも彼は人間であってブタでもゴリラでもない。

そんなひどいあだ名をつけられた彼の名前は熊田 薫(くまだ かおる)[4]。つまりブタもゴリラも名前は関係なく、寧ろ完全に見た目からの命名ということになる。本当にいじめだろこれ。

しかし、彼はクラスのほぼ全員から「ブタゴリラ」と呼ばれても怒ることはせず、だからといっていじめられていた訳でもないしそれどころかガキ大将であった。当然そんな奴が嫌われているわけでもないのにブタゴリラなんてあだ名をつけられるこのコミュニティも異常だし、それを受け入れる彼もまた異常である。よい子は絶対に真似しないように。

脚注[編集 | hide]

  1. だからといって黒人をゴリラ呼ばわりするのは厳禁である。
  2. つまり制限されたくなければちゃんと節度を守れってことだ。節度を守ってる奴にとってはとばっちりでしかないが。
  3. もっとも、いかりや長介のように顔つきに由来する場合もある。彼はむしろ細身だ。
  4. なお、この名前はアニメ版独自の設定である。F先生はもっと「ブタゴリラ」というあだ名が適している本名を考えていたと信じたい。「蓋小里 良」とか…。

関連項目[編集 | hide]

  • ジャイアン - 同じ作者による同じような立ち位置のキャラ同士かつあだ名で呼ばれることが多いキャラ同士。やっぱり「デカい」ってことなんだろうが、こっちは普通に小洒落たあだ名である。愛されキャラなのはブタゴリラの方なのに何故なんだ。
  • ゴリライモ - これまた酷いが、こっちの本名は五利良 イモ太郎 (ごりら いもたろう)。つまり本名から「太郎」を取っただけの至極真っ当なあだ名である。てか親よ、子供に「イモ太郎」なんて名前を付けるな。
  • モチゴリ - が好きなゴリラ、という意味。喜ばせるとキューブをくれる。
  • 八百八 - 実家の八百屋。ブタゴリラはこの店のゆるキャラだとする説もある[要出典]