モーレツ社員

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』
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モーレツ社員(もーれつしゃいん)とは、ブラック企業など存在しなかった高度経済成長期の日本を支えていた、過労死することのない極めて有能な人材である。

概要[編集 | hide | hide all]

高度経済成長期の日本では、とりあえず何をやってもそれなりには成功するが、常に何かをやり続ける必要があった[1]。1,028本しか記事が存在しない2019年現在のウソペディアのように、まだまだ発展の余地が多分に存在し、赤リンクに相当する未解決の課題が山積だったからである。成長の限界がまだ見えていなかった当時においては、働き過ぎという言葉もブラック企業という言葉も過労死という言葉もまだ存在せず、日本人は働くために生きることが当たり前だと考えられていた[2]

このような時代精神の後押しによって、何故かやたらに能力値が高くなって誕生したのが、各種企業におけるモーレツ社員である。

特徴[編集 | hide]

モーレツ社員は、指示された行動は徹底して行い、それが終わらなければ残業も平気で行う。このため、「直進せよ」と指示したら、たとえ火の中水の中であろうとも、目の前に万里の長城が立ちはだかろうとも、平気で直進し続け、地球を何周もしてもなお止まらないことだろう。モーレツ社員は何らかの理由[3]過労死することがないため、日本が長寿大国になっていくのを支えていたとも言われている。

しかしながら、指示された行動は徹底して行うが、指示がなければ何もできず、必要な指示が課長から出ていなければ部長へ、部長からも出ていなければ東京の本社へ問い合わせる習性が存在する。ちなみにモーレツ社員が社長になった場合は、相談先は会長や政治家になる。

モーレツ社員は、国鉄101系電車国鉄103系電車を愛車としており、殆どはマイカーとマイホームを持たずに、団地社宅に生息する傾向がある。これは、余計な支出をせずにひたすら働くことが、彼らにとって職業的生産性を最も高められる手段だと考えられていたからである。

一般には娯楽だと勘違いされているタバコ麻雀、及び飲み会もモーレツ社員にとっては職務の一環で、その実態は無礼講の際に本音をポロリと漏らす社員や、上司の顔を適度に立てることを忘れて勝ち続ける雀士がいないかを厳しく監視することを目的とする時間外労働であった。

衰退[編集 | hide]

オイルショック以降、バブル経済に浮かれていたり、ゆとり世代、ひいては悟り世代の台頭が目立つようになったりしていく中で、疲れを知らなかったモーレツ社員はエネルギー消費が無駄に多いうえに、疲れることのある後輩に対する共感能力が欠けていることが判明し、徐々にパワハラを行う問題社員である、リストラが必要である、老朽化が進んでいる、などの理由によって企業から退職を求められるようになっていった。

このため、現在では、現役のモーレツ社員はほとんど見かけることがなくなっている。しかしながら、日本の企業の大部分はモーレツ社員向けの勤労システムが強く残っているため、過労死ハラスメントが多発するブラック企業へと変貌することとなり、現在もなおこの問題は完全に解決してはいない[4]

脚注[編集 | hide]

  1. 終身雇用だったから、窓際族でも路頭に迷うことはなかったのだが。
  2. これは倒錯で、本来は生きるために働くのであるが。
  3. この理由は今となっては不明であるが、ヒロシマ・ナガサキに落ちた原爆による日本全土の放射能汚染が、戦後間もなくに生まれた団塊の世代に、何らかの遺伝子突然変異を生じさせたものであるという仮説が有力である。他に核兵器が遺伝子突然変異を促進した例としてゴジラが存在するが、ゴジラが日本に上陸する傾向が強かったことも、これに関連しているとされている。
  4. 働き方改革にも、どれだけの効果があることか。