両片思い
(両片想いから転送)
ナビゲーションに移動
検索に移動
両片思い(りょうかたおもい)[1]とは、2者が互いに利害の一致する目的を持っているにも関わらず、いずれもがそのことに気付いていない状態である。もっぱら、恋愛において両者が互いに「一方的に恋愛感情を抱いていると思っている」状態をいう。
概要[編集 | hide | hide all]
「両片思い」は両思いであると同時に片想いでもあるような状況で、「急がば回れ」のように相反する意味を同時に含んだ単語である。両者が互いに恋愛感情を持っているにも関わらず両者ともに気付くこともなく告白もできないでいる状態が続くと発生する。
周囲の友人など第三者は両者の恋愛感情に気付いている場合もあり、第三者から見れば大変もどかしさを感じ、ある意味では微笑ましいとさえ感じる状況ではある。しかし、両片思いはTwitterやYouTubeなどネット上で発生することもあり、この場合は特に、期間が長ければ怪しい状況にもなってくる。それは、互いが互いにストーカー的なことになってしまうことである。互いが互いを常時監視しようとし、互いの情報を収集しようとし[2]、接近を試みようとする。その状況はさながら互いに諜報活動を繰り返していた冷戦期のアメリカ合衆国とソビエト連邦の関係を彷彿させる。両片思いが長く続く状況では、両者が互いに恋愛感情を持っているがゆえにあたかも仮想敵国同士のような関係になってしまうのである。ただの片想いなら片方が加害者・もう片方が被害者だが、両片想いの場合は両方が被害者であると同時に加害者でもあるのだ。
こういった状況は恋愛関係だけではなく「互いに技術提携したいライバル会社同士」でも起きうるだろう。Twitterにおいては、絵師と小説家の間で起こり得る事例が2017年に注目された。