利用者:灌漑水路/Anecdote

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』
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年寄りの物知り[編集 | hide | hide all]

有名な話。

賢者である老婆は、とある家へと向かった。その家の家長が亡くなったのだ。彼を見舞い、残された家の者3人に会いに行くと、何やら困った表情で顔を見合わせていた。聞くところによれば、父は遺言で

「17頭いる馬を、長男は1/2、次男は1/3、女子は1/9として分けよ」

と記していたのだ。しかし17頭は1/2にも1/3にも1/9にも分かつことはできない。これは困ったと悩んでいたというのだ。

そこで老婆はこう言った。 「では、私の1頭の馬をあなた方に差し上げましょう」

3人は老婆のもつ1頭を合わせ18頭の馬をそろえた。長男は1/2の9頭を、次男は1/3の6頭を、そして女子は1/9の2頭を引き取った。すると合わせて17頭、1頭余ったのだ。

「では、残った1頭は私に返していただきましょう」 誰も損することなく、馬を分けることができたとして、老婆は賢いものとして近所で大いに噂された。


ここからオリジナル。

それを聞いた愚者たる男は、同じことをして名誉を得ようと考えた。近所方々を歩きまた同じく家長の亡くなった家を見つけた。

見舞ったのちまた顔を見合わせていた3人に声をかけた。聞けば、父は遺言で

「12頭いる馬を、長男は1/2、次男は1/3、女子は1/6にして分けよ」

と記していたのだが、書いてから亡くなるまでに馬が1頭亡くなってしまったのだ。そのため、11頭であると馬が分けられないと頭を悩ませていたのであった。

そこで男はこういった。 「では、私の1頭の馬をあなた方に差し上げましょう」

3人は男のもつ1頭を合わせ12頭の馬をそろえた。長男は1/2の6頭を、次男は1/3の4頭を、女子は1/6の2頭を引き取った。すると合わせて12頭、ぴったり分け与えられた。

3人は男の善意に感謝した。男は感謝こそされたが、損をしたあげく名誉を得ることもなかった。