半鋼車

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』
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半鋼車(はんこうしゃ、:Metal-Wood body)とは、鋼製の台枠および台車の上へ、木製の車体および屋根を乗せた、軽い鉄道車両のこと。

半綱車の登場まで[編集 | hide | hide all]

初期の鉄道車両は、名前の通り、すべて鉄材で製造されていた。

列車を組成した場合、車両1両には、減速する時には自分自身から後ろの車両すべての重量が連結器を通じてかかり、逆に加速する時には自分自身より後ろの車両すべての重量を連結器を通じて引っ張る必要がある。

つまり機関車の真後ろ(次位)の車両は、機関車と自分自身を除く列車一本分の重さがかかっても壊れない強固な構造である必要が生じる。折り返し運転の際には機関車は最後尾につくため、最後尾も同様に強固な構造である必要が生じる。さらに車両にかかる力は速度(秒速mあたり)の二乗に比例して増加する。そのため、両端の車両は、10両編成であれば縦方向に低速でも450トン、95キロで走行する特急用であればその700倍である315000トンの重量に耐えないといけない。

このため鉄道車両はすべて鉄製であり、無垢の鉄材をくりぬいたり、鋳鉄で車体を一体成形したりして製造されていた。1両あたりの総重量は、2-4両程度の短編成用でも50トン程度、10000トン列車に使用されるものともなれば空荷でも100トンを超える車両が珍しくなかった。

しかし車両そのものの重量が増加すると、当然ながら乗客や貨物の重さよりも、空の列車の重さが著しく重くなってしまう。このため、長編成化が進むほど1両あたりの重量が重い車体を必要とする悪循環になっていった。

重い車体は、路盤や橋梁にも負担となった。初期の鉄道路線では、高架橋より重量のある列車を走らせられる築堤が好まれた。機関車も、通常の蒸気機関ではまったく力が足りず、イギリス初の商業鉄道リバプール・アンド・マンチェスター鉄道においてはロケット号を採用、二個のロケットエンジンが巨大な炎を吹き上げて走る、勇ましい姿がみられた。

車両の軽量化[編集 | hide]

車体のうち乗客が乗る部分を軽量化すれば、その分、列車そのものの重量が減り、引っ張らなければならない重量も減るため、輸送効率が改善される。

この発想から、客車の軽量化が急速に19世紀後半ごろから進展していった。長物車などを改良した、台枠と呼ばれる鉄製の頑強な土台の上に建物を建設する方式が、試みられるようになる。旧来の、車体を厚さ数センチの鋼板で構成する、造船と同様の方法による客車の製造は、とりやめられていった。これにより、一般的な客車では、長編成に用いるものでも60トンを切るようになった。

日本が開国し、日本の先進技術を取り入られるようになると、鉄道車両の軽量化はさらに進んだ。客室をイギリス風のレンガ造りや石造木骨ではなく、日本風の木と紙で作る日本家屋とする半綱車が実現された。

屋根は当初茅葺きを試みたがうまくいかず、風に強いスレート葺きや瓦屋根が一般的となったが、のちに木製の屋根に防水布を貼りタールを塗る、現在のような屋根に発展している。瓦屋根時代を模したダブルルーフもよくみられ、天窓があることから車内が明るいという特徴がある。

内装は土壁も試みられたが、ひび割れが頻発したため、羽目板を多用した板張りが主流である。

台枠の上に設置される床は、ダンボールを積み重ねた構造が多くみられたが、立ち客の多い列車ではその上にフローリングを敷き、よくワックスを掛けた黒光りする板張りが多い。後年にはリノリウム張りもみられた。一方で、長距離列車では畳敷きが主流となり、自由気ままに寝そべる乗客の微笑ましい姿がみられる。オリエント急行などではペルシャ絨毯を採用する例もみられた。

新技術[編集 | hide]

近年では、車体の外装をアルミなど軽金属で製造する例もみられ、木材も樹脂を含浸した高強度の素材に変わっており、台枠や台車についてもチタンやカーボンなどの新素材が用いられるようになった。

強化ガラスの使用も進んでおり、車体全体を強化ガラスや透明プラスチックで成形する例もみられる。理論上は座席も床も透明化できるといわれているが、沿線から見上げた時に女性客へ深刻な問題が発生することから、採用例は今のところ皆無である。

現在では、カーボン台車、チタン台枠、軽金属外装に、豪華なマホガニー製の内装を持つ車両もしばしばみられ、もはやこれは鉄道ではないという異論もある。ただし、レールと車輪については今のところ鉄以外の有用な素材がなく、鉄道としての面目をかろうじて保っている。

いずれにしても、全金属製時代にみられたような、殺風景な、飢えたオオカミのような鉄材むき出しの車内からは大きく改善が見られた。多くの列車においては、半綱車特有の、豪華な内装が乗客の目を楽しませている。