愚公山を移す

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』

愚公山を移す(ぐこうやまをうつす)とは、故事成語の一つである。

概要[編集 | hide | hide all]

愚公という人物が行ったこと(後述)から、「どんなことでも根気強く、長い間やっていれば必ず成功する」ということを意味するようになった。また、この話を毛沢東が取り上げたことから中国国内では有名となっており、一種のスローガンとして用いられることもある。

由来[編集 | hide]

出典は「列子」という文献に収録された伝説とされる話の一つである。ある所に愚公という老人がいたが、自宅近くにあった山を何を思ったか、突然家族総出で崩し始めた。それを見ていた者が「山なんか人力で動かせる訳ねーだろバーロー」と言うと、愚公は「山は増えねーし、子孫代々この仕事やらせたら移動できるわバーロー」とドヤ顔で言い返したと言う。それを見ていたが何故か感心し、使い[1]に山を動かさせたという。

考察[編集 | hide]

まず、正論をぶつけると子孫代々やらせたところで人力で山を切り崩すには気が遠くなるほどの時間がかかるだろう。マインクラフトなどゲームの世界で[2]やる分には話は変わるが、この世界は中国戦国時代、すなわち紀元前の話である上、機械や運搬用の道具と言ったものは一切無い。山を崩すだけでもここまで苦労するが、更に崩した土を別の場所に持って行き、木を植えたりしなければならない。そこを踏まえると、途轍も無いほど莫大な時間を必要とする。第一、子孫代々、この未来の見えない仕事をやっていくかどうか疑わしいだろう。この話の元となった愚公は公と呼ばれるくらいクソ真面目な性格をしていたのだろうか、はたまたただ単にかだったのかは定かではない。まず、神が登場する時点で既にこの話の内容を疑わなければならない。というより、もはや神の登場を期待していたのかもしれない。しかし、結局は伝説と形容されるし、何をやっても許されるだろうということはあったかもしれない。そう考えると、後付けで作られた話の可能性も否めないだろう。

また、列子の元となった列禦寇(れつぎょこう)という人物も記述されている文献が少なく、実在を疑われている。やはり所詮は作り話である。詰めが甘い[3]

脚注[編集 | hide]

  1. 姱娥氏という神の家臣的な誰かの2人の息子。
  2. ゲームの世界でも山を掘り起こすなぞやる人はそうそういないだろう。マイクラでも1チャンク掘れば猛者である。
  3. この記事も詰めが甘いというツッコミは禁忌である。

関連項目[編集 | hide]