涼宮ハルヒの憂鬱 (5)
この項目では、アニメ各話の解説をした(3)、(4)に続き、アニメの登場人物について説明しています。その他の涼宮ハルヒの憂鬱については「涼宮ハルヒの憂鬱 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
涼宮ハルヒの憂鬱(すずみやはるひのゆううつ、英:The Melancholy of Haruhi Suzumiya)とは、涼宮ハルヒ超監督の指揮のもと、SOS団の支部と化した京都アニメーションが制作した、涼宮ハルヒとゆかいな仲間たちのドタバタ劇を描いたドキュメンタリーアニメである。ここでは、アニメ版の登場人物の解説をする。
登場人物
詳細は各人物の記事ができ次第それを参照すること!
SOS団
涼宮ハルヒ
神聖不可侵なSOS団の団長兼超監督。
ただの人間には興味がなく、自分が世界で一番面白い目に遭っていないと気が済まないため、もちろん自らをただのツンデレ枠で片付けるアホなオタクどもには興味などない。そして、それに見合った才能をあらゆる方面で有しているが、面白いことがないとすぐに飽きてやめてしまうため、その天才性を見抜いている人は、SOS団のメンバーを除くと案外少ない。
ただの人間に興味がないという割には「ただの人間」だと思っているSOS団の団員にはそれなりに興味があるらしかったり、ENOZが悩んでいるところを助けたりなど矛盾もなくはないが、自覚なく世界を作り替える能力を有する神に近い存在にとっては、それぐらいは気まぐれのうちなのだろう。
真面目に反論するユーモア欠落症患者を相手にしている暇があったら、宇宙人でも見つけて、一緒に遊んで世界を大いに盛り上げたいと考えている。が、どうも結果の出ない不思議探しに満足していないのか、それとも意識の上で否定していても無意識のうちに真実に気付いたからか、次第に年中行事をエネルギッシュにこなすことに活動の重心を置くようになっていく。
面白いことがなくて退屈したり憂鬱になったりしている場合を除き、基本的に「世界を大いに盛り上げる」のに十分なほどの元気があり、常にエネルギッシュで、思い立ったら即行動するが、凡人にはそれは行き当たりばったりにしか見えない。理解のないハルヒ世界の凡人どもからは、変人とみなされているが、常識の許容範囲がハルヒ世界よりも広いらしい異世界人からは、結構普通という評価もちらほら見かける[1]。情報が氾濫したこちらの世界では、それぐらいはよくある話だとでも思われているのだろうか。
キョン相手の必殺技はポニーテール。「悪夢」が夢ではなかったと確かめたかったときや、キョンと喧嘩した時などに見せる。
その他、時間をループさせたり、世界を分裂させたり、別世界で神人を暴れさせたりする能力を持ち、殆ど完璧美少女といってよい。が、中途半端に頭の中に常識が残っているせいで、これらの技は意識的には使えないという弱点が存在する。
なお、アニメでは、「超監督のあたしはやることがあって忙しいんだから」という理由で、一部画面において鼻欠落症の代役が充てられている[2]ため、本来の美少女としての魅力が表現しきれていない場面が存在する。
キョン[編集 | hide]
雑用。
本名不明。ハルヒ超監督により、アニメを通じて語り部に抜擢されるが、超監督が団員について知らなかった部分まで延々と全国ネットに暴露するというとんでもないことをしでかし、皮肉にもハルヒシリーズを凡人でも理解可能な形に仕上げた。
この実績やその他諸々の実績により、ハルヒからは万年雑用の称号をいただいている。
雑用ながら、すべての過程をすっ飛ばして結論まで飛んでいくハルヒにツッコむ技能を有しており、ハルヒと痴話げんかや夫婦漫才をやらせたければ右に出る者はいないとは、後述の谷口の評価である。
長門有希[編集 | hide]
宇宙人。正確には、情報統合思念体によって作成された対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースであり、残念ながら悪くもなければ魔法使いでもないため、ハルヒ超監督直々に作成した映画での評価が微妙に外れてしまっている。
人間とコンタクトする目的で作成された割には寡黙で、表情にも乏しいため、少なくともその目的ではどう考えても失敗作なのであるが、それ以外の方面の能力は高く、ハルヒ団長に能力面で付いていける可能性のある唯一の団員となっている。
時系列的に最終エピソードになる「サムデイ イン ザ レイン」の頃までには、徐々にだが表情が見られるようになる。人間であれば寿命をとっくに超えている600年近い時間の夏休みを記憶を保ったまま過ごして、ヒューマノイドインターフェースとしての耐用年数を超えたからか、はたまた種々のエラーが蓄積して、間もなく涼宮ハルヒを別の学校に飛ばしてしまうからか、この時期の長門有希はややイラついているように見える。
朝比奈みくる[編集 | hide]
未来人。カラーコンタクトを付けると、映画撮影中のみ、特殊技を出す能力を有するが、その度に長門有希に甘噛みされて能力を奪われる。
アンサイクロペディアを禁則事項という言葉で染め上げた元凶であり、SOS団の萌え兼マスコット枠。コスプレイヤー、メイドとしてはハルヒ団長に勝るとも劣らないが、その他の面では団長に敵わない。未来人ながら、自分の上司である大人の朝比奈みくるからは自分が団員活動中にどうなるか知らされていないため、キョンと共にいつも振り回されている。キョンの意識の上ではドストライクゾーンらしく、その辺を察したハルヒから時々妬まれることもある。
いくら言葉の上で未来を隠したとしても、この時代にやってきた時点で粒子の相互作用からバタフライ効果を引き起こしていそうなものだが、この世界では、アニメ時間が本質的にパラパラ漫画であるという理由だけで、他のキャラクターに未来のことを話さない限り問題ないとみなされている。その為、禁則でないことであれば色々活動できるが、これはハルヒが大雑把な性格で、粒子相互作用のもたらす量子力学的・カオス論的影響を無視することに決めたためだと推測される。
原作では、巫女コスプレでバレンタインチョコを渡す役目を引き受けたところ、SOS団をぼろ儲けさせたことを受けて、副々団長に昇格している。が、アニメ版では時間切れのため、今のところただの(ドジっ子になり切れない)メイド役で甘んじている。
古泉一樹[編集 | hide]
閉鎖空間でのみ超能力を発揮する限定的な超能力者。副団長。必殺技は「ふもっふ」「セカンドレイド」からの「マッガーレ」のトリプルコンボ。
キョンと話す時に顔を近づけすぎるため実は虹色のマイノリティーなのではないかという疑惑が存在するが、本人が魅力的な人で愛すべき性格を持っていると思っているのは、当然超監督涼宮ハルヒ閣下である。
その他エキストラ[編集 | hide]
谷口[編集 | hide]
「機関」に所属しているかどうか明らかにされていない特殊能力者。ただし、その特殊能力は学年女子全員をリサーチしてランク付けしたり、秘技「WAWAWA」を発動してキョンとSOS団員のあらぬ恋愛沙汰を一方的にフライデーしたりすることに軸が置かれているため、ハルヒとキョンからはただの「アホ」だと勘違いされてしまっている。
なおクリスマス頃には、アニメに出てこない壊れた宇宙人人形に「間違えた」という理由で告白されて本気で付き合っていたらしい。
国木田[編集 | hide]
ある人物にあこがれて北高に入学したという、志望動機だけ見ればハルヒとそっくりな人物。谷口のWAWAWAに相当する秘技もなく、谷口みたいに人を池に落とそうとして自分も池に落ちるといったコメディアンの才能にも恵まれていないため、ハルヒとの共通項がある割には地味である。
鶴屋さん[編集 | hide]
にょろーん、めがっさ面白いからハルにゃんたちと時々一緒に遊んでるのさっ!スモークチーズが大好きで、なんかどこかの名家の令嬢扱いされてるけど、キョンくんと同じ匂いがするのさ!みくるとかハルにゃんはなんか普通じゃないことはわかるにょろ。
みくるにおイタする奴は許さないけど、みくるってかわいいから落ちてたら拾いたくなるにょろね!
てなわけでみんなよろしく~。
妹[編集 | hide]
ハルヒの妹…ではなく、キョンの妹である。キョンと同じく、本名不明。ハルヒからは「妹ちゃん」と呼ばれている。キョン以上にハルヒと仲が良く、「ハルにゃん」と呼ぶほど懐いている。あだ名に関する記憶力は登場メンバー随一で、兄のキョンのことを「キョンくん」と呼ぶほどである。
朝倉涼子[編集 | hide]
生と死の概念を理解しない超越的な美少女。コミュニケーション能力が高い優等生を絵に描いたような学級委員であり、谷口の評価ではAA+に分類されているが、キョンの評価ではその高すぎる行動力ゆえに最低ランクである。
涼宮ハルヒの情報爆発を再度誘発するべく、鍵の破壊を目論むが、所詮は長門有希のバックアップで、長門のメガネを再構成を忘れさせるにとどまり霧散し、カナダに転校。以降、キョンにナイフを向けて楽しむヤンデレに成り下がったため、親玉である情報統合思念体によって復活は大きく制限されている。
岡部[編集 | hide]
ハンドボールバカ。結構まじめでいい教師らしいが、ハルヒは熱血アニメではないし、おそらくはただの人間であるため、出番はほとんどない。
ENOZ[編集 | hide]
アニメ化で一番得るものが大きかったバンド。原作と漫画版では歌った曲もバンド名も伏せられているにもかかわらず、アニメ版では曲+バンド名を与えられ、さらにこちらの世界でもCDが有償配布されるほどの一大ブームを巻き起こした。
代わりに尺の都合でアニメ化された曲は原作よりも減らされたが、そこもちゃんとCDとしてこっちの世界に伝えられているのだからやはり役得である。
新川[編集 | hide]
ダンディ執事。一説には古泉の将来の姿。ドライブもこなすスーパージェントルマン。「機関」所属で、隙がないがゆえにスピンオフで出された恋愛ゲームでは攻略ルートが存在するほど大人気。
森園生[編集 | hide]
メイド。必殺技は眼力。「機関」所属。超人的な格闘能力も有するらしいが、ハルヒ風コスプレをすると弱体化するため、カチューシャだけはつけさせてはならない。
コンピ研[編集 | hide]
アニメ史上、ハラスメント・ハラスメントの確認できる最古の被害者。後に報復合戦を目論んだ結果、趙監督に絶対的な忠誠を誓う羽目となるが、ほとんどのケースで見向きもされないただの人間の集まりなので実害は薄いと思われる。
否、実害はあったかもしれないが、代わりにゲームプレイ中にプログラムを同時並行で書き換えることができる、とある凄腕ハッカー宇宙人端末をレンタルする権利を得たので、なんだかんだでSOS団との仲は悪くない気しかしない。
泉こなた[編集 | hide]
ハルヒと中の人や関連企業が同じだという大人の事情からか、一方的にハルヒにファン感情を抱いてコスプレしたりしている。コーラのCMにハルヒが出演していることから、ハルヒと同一世界上にいるらしいことが予想される。
原作[編集 | hide]
このドキュメンタリーアニメには、驚くことに原作が存在する。谷川流という(ハルヒ世界から見た)異世界人が先にこの世界に持ち込んだ、小説版の涼宮ハルヒシリーズである。アニメは、形式的には谷川流の伝えた内容を元に作成されているが、涼宮ハルヒ超監督が、谷川流の伝えたストーリーと異なる部分を適宜修正しているため、セリフの順序など、委細では小説版と異なる部分が存在する。
大きな相違の一つは、妹がSOS団の夏合宿に参加していることである。これは、予算や話数の都合上妹が参加していたと原作で伝えられている冬の合宿が映像化されなかったため、ではなく、ハルヒ超監督がキョンよりも素直な妹を余程気に入ったからに他ならない。
世界は、ハルヒを中心に回っているのである。
脚注[編集 | hide]
関連項目[編集 | hide]
- 涼宮ハルヒの憂鬱 - 小説版の解説・前編。
- 涼宮ハルヒの憂鬱 (2) - 同後編。
- 涼宮ハルヒの憂鬱 (3) - アニメ第一期の解説。
- 涼宮ハルヒの憂鬱 (4) - アニメ第二期の解説。
- 涼宮ハルヒの憂鬱 (6) - ハヒル的新解釈。
- 涼宮ハルヒシリーズ
- 京都アニメーション
- 谷川流
- らき☆すた - WAWAWA忘れ物のフルソングの初登場など、何かと接点が多い。
超監督によるコメント[編集 | hide]
〜 涼宮ハルヒの憂鬱 について、涼宮ハルヒ
小説版 | 憂鬱 (1) - (2) - 溜息 - 退屈 - 消失 - 暴走 - 動揺 - 陰謀 - 憤慨 - 分裂 - 驚愕 | |
アニメ版他 | 涼宮ハルヒの憂鬱 (曖昧さ回避) - 時間平面理論入門 | 第一期 - 第二期 - 登場人物 - ハヒル - 消失 - ハルヒちゃん - 長門有希ちゃんの消失 - ちゅるやさん - 約束 - 戸惑 - 並列 - 直列 - 追想 - サウンドアラウンド |
人物他 | 谷川流 - いとうのいぢ - ツカノガク - みずのまこと - 涼宮ハルヒ - キョン - 長門有希 - 朝比奈みくる - 古泉一樹 - 渡橋泰水 - SOS団 - 鶴屋さん - ENOZ - 佐々木 - 橘京子 - 周防九曜 - 藤原 - WAWAWA |