空耳アワー
空耳アワー(そらみみアワー)とは、毎度おなじみ流浪の番組『タモリ倶楽部』で放送されている毎度おなじみ流浪のコーナーである。
概要[編集 | hide | hide all]
〜 あなたにも音楽を について、スタッフ
上記の趣旨で、1992年4月3日に「あなたにも音楽を」なるどこぞの胡散臭いCD通販番組のようなタイトルのコーナーが始まった。しかしその実態は駄洒落であったため、肝心のタモリがコーナー初回で機嫌を悪くする事態となる。そのため3ヶ月後にコンセプトと違うという理由で日本語ネタを廃した上で「空耳アワー」に改題し、タモリのご機嫌を強引に取ったのであった[1]。
初期の商品[2]は手ぬぐい、Tシャツ、ジャンパーの3種類。初期は本当にいい加減な評価でジャンパーの出現率も高かった[3]が、21世紀に入ると唐突にタモリがジャンパーの出し惜しみを始め[4]、2005年にはとうとう評価基準が定められた…と思いきや数週間で消滅し、結局評価の穴を埋めるためか耳かきが出現することに。安定の流浪っぷりである。なお、ジャンパーはのちのちリニューアルされたものの、生産もまた流浪のため時々古いバージョンが贈呈される。
毎年空耳アワードなる年間で最も面白かった空耳を決める企画が放送されるが悪く言えば総集編である。放送されなかった年もあるが、翌年の回でスタッフが忘れていたことが明かされており、コーナーの扱いはお世辞にも良いとは言えない。
それ以降は固定化が進み流浪っぷりは収まっていったものの、2019年にはまた様子がおかしくなっていく。今まで頑なにハガキでのみ認めていた投稿をWebで解禁したと思ったら今度はスタッフが楽をしたいという理由で視聴者の動画制作による投稿を受け付けた。と思ったらそれから半年も経たずにコーナーが消えた。単発では何回か放送されたものの、「流浪の番組」から「不要不急の番組」に変わってしまったせいか未だに本格復活しない。投稿の募集自体は行っており、毎回告知もしているが多分やる気はない[5]。後に「流浪の番組」に戻ったものの、結局それ以外は何も変わっていないのが現状である。
このコーナーでタモリと共に進行を行うのはソラミミストこと安斎肇であるが、その一番の功績は何かというと遅刻である。元々は毎回進行を変えるものとしてゲストとして安齋を呼んだらしいが、さっそく1時間遅刻し、結果的にそこが定位置に。その後もたびたび遅刻芸を披露し、結果タモリが激怒して説教でコーナー終了という事態まで引き起こした事もある。あまりにも遅刻するため最終的に安齋だけ2時間前に呼ぶことで決着がついたが、それでもやっぱり遅刻する。それも収録時点で未開業の駅という遅刻したら100%到着不可能な場所でしっかりやらかした[6]。
VTR[編集 | hide]
洋楽の空耳ネタ自体はラジオ番組で度々ネタにされており、空耳アワーは所詮パクリ企画である。それも付加要素を加えて優位に立つタイプの一番陰湿なパクリ方である。
その付加要素こそがVTRである。低予算、あらかじめ用意されたBGMという状況においてアイデア勝負で作り上げてきた数多くの名映像は人々を笑わせた。
そんなVTRを支えたのが空耳俳優たちである。初期はスタッフ行きつけの高級キャバクラの姉ちゃんでお茶を濁していたらしいが、次第にちゃんと無名俳優や芸人、AV女優を起用するようになった。それでも本業がネジ問屋だったりイラストレーターだったりするのはご愛敬。
しかし、2019年の空耳アワードではとうとう先述の通り視聴者の動画制作による投稿を受け付け始め、主にTwitter上で常連投稿者から「空耳の持ち味を崩す」とクレームが殺到する事態となった。その後しばらく音沙汰がなく、発表から3ヶ月ほど経って初めて動画投稿作品が放送されることになる。クレームまみれのこの企画は当然のようにまともな投稿者が現れず、フリー素材の静止画3枚のVTRが放送された時点で倍率はお察しであった。だが、2020年以降は倍率が200倍になったと公式談。どう考えても休止によって放送回数が減ったことによるインフレのせいである。
脚注[編集 | hide]
関連項目[編集 | hide]