NIMBY

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』

NIMBY(<:Not In My BackYard)とは、自分達の裏庭は来てほしくないが、それ以外のどこかには欲しい必要悪である。

概要[編集 | hide | hide all]

NIMBYは、日本語では「迷惑施設」「忌避施設」「嫌悪施設」などと言われている。その特徴は、社会に必要なサービスを提供するが、騒音大気汚染衛生被害、治安の悪化、資産価値の低下などの副作用をもたらす、いわば社会の膿の集積場であることである。

何が不都合な副作用であるかは人によって異なるので、典型的にNIMBYだと言われている交通機関ゴミ処理場のみならず、場合によってはコミュニティを支えるはずの町内会などもNIMBYだと判断され得る。

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原子力発電所[編集 | hide]

東京電力等は、首都圏大量消費される電力を賄わなければならない。しかし、資源小国で、再生可能エネルギーの活用も進まない日本では、残された選択肢は原子力発電しかなかった。そうは言っても、もしものことがあったら首都圏では被害が大きくなりすぎる。そこで、東京電力は、柏崎刈羽や福島第一・第二原発として、電力サービスを受けていない、首都圏からはどこか遠いところに一連の原発を建てることにしたのであった。

自分達にとっては電力源とならないのに、リスクばかり負わされたのだから、新潟県福島県の住民にとってはいい迷惑である。結局、東日本大震災放射能汚染を被ることになったかは、言うまでもない

学校[編集 | hide]

学校が建てられると、行事のシーズンは特に子供達がうるさくなるし、子供を狙った不審者は現れるし、時には子供達自身が不良ヤンキーとなってそこらの公園やコンビニにたむろすることとなる。義務教育の制度上、子供達の教育の場は確かに必要だが、近くに建てば騒音被害や治安の悪化につながり、場合によっては衛生面での被害も発生するので、全く困ったものである。

ラブホテル[編集 | hide]

お付き合いがある男女がその欲求を発散することはとても重要なことだ。セックスレスが叫ばれ、少子高齢化が進んでいる日本では特にそうである。しかし、ラブホや風俗店など、その手の欲求を実際に発散できる場となると、暗い夜道、多かれ少なかれ酒が入った男女が溢れることになるから、当然治安が悪化する。そういう訳で、昔は吉原辺りにそういうのを隔離していたのだが、この頃は鶯谷だの池袋だの渋谷だのにもそういう施設がある。それどころか、なお不足な人々は住宅街まで改造しようとしているようである。

繁華街としてまとまってくれていればまだ良いのだが、閑静な住宅地にあの毒々しいライトや乱れた男女が入って来るとなれば、治安も富貴も乱れ、場合によっては感染症も蔓延するかもしれない。困ったことである。

空港[編集 | hide]

騒音被害だけに限定すれば、超音速のコンコルド窓ガラスを割りかねなかった頃に比べれば大分マシになった。とはいえ、いざ建つことになれば立ち退きは命じられるし、補償金は雀の涙ほどしかない。これでは先祖代々受け継いできた土地は泡と消え、ご先祖様への顔も立たない。しかし、東京オリンピックの開催も決まり、観光立国を目指している日本にはやはり必要な施設である。

お国のためとはいえ、中々困ったものである。

カジノ[編集 | hide]

派手なライトアップに流れ込む大量の金、オシャレなカクテルの飲めるバー。楽しむ人にとってはリゾート気分が楽しめ、資本家も潤うのでウィン・ウィンである。しかし、近隣からすれば夜は明るすぎて、そしてうるさすぎて眠れず、登録制などを使ってもなんとか潜り込もうとするギャンブル依存症患者が街に溢れて治安も悪化し、破れたギャンブラー酔っぱらって街を汚すので衛生面でも被害をこうむる。困ったことである。

関連項目[編集 | hide]