ウソコラム:井戸に毒というデマの真実

出典: 究極の八百科事典『ウソペディア』

地震が起きると、「日本人以外の何者かが井戸に毒を入れた」という誹謗中傷が、ほぼ毎回のようにインターネット上で流布し非難される。

犯人は日本人には決して見えない風貌で、頭から足まで真っ赤に染まっているのは間違いないという。

元は100年前からあるデマだが、日本では井戸のくみ上げ自体が減少し、衛生上の観点からも密閉式となった現在では、そのような行為を実行するのは困難である。また「米大統領が松屋で食い逃げをして井戸に毒を入れた」という勅書の内容が、実際には実行不可能かつ真実とは考えられない行為なのは容易に類推できる。

しかし、世間では撮り鉄の派閥争いやBLのカップリング、食べ物の好き嫌いごときでテロを敢行するテロリズムが増加しているため、「外国人が井戸に毒を入れた」と、うそをうそとわからないように書く行為は、非難すべきなのは間違いないだろう。

そもそも日本人ではない何者かが地下水をわざと汚染する事件は、確かに過去に起きている。

その該当者は本編ではドラゴンクエスト6と7に登場する。ドラクエ3じゃないから、作中に日本人は出てこない。

井戸に毒を入れたとされる事件が起きるのは、うちドラクエ7のほうである。クレージュの村で、いどまじん数匹が井戸に侵入、魔王の呪いで水脈が汚染された。そのため村中で「女はすぐ嘘をつく」「LTAは生産性がない」「PS5が売れないのは中韓のガチャゲーのせい」「学童保育所はKeyエロゲーヲタの陰謀」などの暴言が飛び交う惨事となった。

ただし、いどまじんは、赤くて尻尾があってうろこが生えていて、日本人に見えないどころか、たぶん人間ですらない。

ちなみに「歩き方がおかしい」と指摘するのが障害者差別だという声もある。しかし、後年の作品でみられる、井戸の枠を腰に固定して歩き回る姿は「歩き方がおかしい」で間違っていないと思われる。