妄想
「聞いてくれ。目の前にめっちゃ可愛い女の子がいるんだ。そいつは宙に浮いていて、私にはしっかりここにいるのが見えるのに、他の人に聞くと見えないというんだ。まだある。この前、金星からキングギドラがやって来るっていう電波をキャッチした。それによると、間もなくのび太国は日本と戦争に入り、その戦火に乗じて日本列島を乗っ取るために、キングギドラに地ならしさせるらしい。しかしそれを話しても、誰も信じてくれない。全て本当の話、事実であり、真実であり、嘘ではないんだ。何故なら私はフリードリヒ・ニーチェであり、イエス・キリストであり、ナポレオン・ボナパルトでもリヒャルト・ワーグナーでもあり、私をブロックする管理者は全員私でもあるからだ。」
〜 ある精神病院にて
〜 ある精神病院にて
妄想(もうそう、英:delusion)とは、このように、何やら常識に反する点で天才にも類似した思考を抱くことである。統合失調症患者や薬物依存患者などに見られやすい症状である。
妄想と天才と精神病[編集 | hide | hide all]
妄想は、通常は殆ど誤った内容であるが、極稀に現実とうまく合致する新たな知だと認められることがある。この場合、その妄想を抱いた人間は正式に天才と呼ばれる。才能を発揮したのがほんの一瞬であっても、一生その烙印を押され続け、高いパフォーマンスを勝手に期待され、期待に応えなければまた勝手に幻滅されることとなる。そうでなければ、人々からご親切にも黄色い救急車で精神病院への案内を受けることになる。
このように、妄想を公にするといずれにしても末路は悲惨なので、妄想など抱くものではない。が、妄想を妄想だと認識している段階はまだいい方で、精神病の病状が悪化すると、最早妄想が妄想だと分からなくなってしまい、妄想を現実だと思い込み始め更におかしくなるので、注意が必要である。